※タツオ学院
いつもタツオ:「皆の衆、隠者の森での学習は失敗に終わってしまったが、吾輩は諦めておらんぞ」
イチモツ・コタロー:「おい、だから自然と触れる事と 嘘つき養成講座は何の関係があるんだよ!」
いつもタツオ:「まぁ待て。どうもお主は気が早くてよろしくないのぉ。いいか言葉では表すことが出来ない感覚の問題なのだ。つまり、その答えはお主の身体が握っておるのじゃ」
シメノ・ダイフク:「プッ!タツオ先生が遠回しに発言する時って、大半は何も考えてないんだよなあ」
ウマミ・スー:「話ながら考えてるパターンね。ほんと薄っぺらい行き当たりばったり野郎ね」
ナメック・ジロー:「二人とも静かに。聞こえると またヘソ曲げて面倒になる」
いつもタツオ:「山がダメなら海でどうじゃ!ってことで、うさんビーチに向かうぞ。ささっ早く支度せんか、出発じゃ!」
ザッザッザッザ
いつもタツオ:(ふぅ、出発したのは良いのものの…。またしても、ウンチしたーい!!この辺りは建物も多いし、どっかにお邪魔して済ましちゃお)
いつもタツオ:「皆の衆、吾輩は知人の店が近くにあるので少し顔をだしてから向かう。先にビーチに向かっとれ」
ユカノ・モプコ:「タツオ先生、すげぇ汗かいてっけど大丈夫かぁ?ありゃ、あっという間に行っちまったなぁ」
ウマミ・スー:「それにしても…。私たちの格好ってビーチに合わないわよね」
シメノ・ダイフク:「うさんビーチは、海外の人もバカンスに訪れる観光名所だもんね」
イチモツ・コタロー:「いや待て、そうでもないぞ。アイツを見てみろ」
通りすがりの異国人:「ん〜道に迷ったヨ」
ナメック・ジロー「観光客にも着物を貸し出して、思い出作り商戦とは考えたものだな。それ以外でも、このビーチは和服を着た人がおおいな」
通りすがりの女:「やだ〜日焼けしちゃう」
いつもタツオ:「きみ〜♡吾輩のサンオイルを使いたまえ!肌にも優しいタイプだから、君のような繊細レディに持ってこいだよ」
イチモツ・コタロー「あのクズ。何やってんだ?マジで」
通りすがりの女:「はあ?」
通りすがりの男:「〇〇子ちゃん。待った?誰そいつ?」
通りすがりの女:「いやマジワケワカメ!こんなカイワレ野朗しらない!行こっ♡」
シメノ・ダイフク:「タツオ先生!手も早いが散るのも早い、残念でした!」
いつもタツオ:「んふ!!ポッチャリ王子、今のやり取り見ておったか?」
ナメック・ジロー:「これは醜態と呼ぶに相応わしいですね。せめて番号ゲットまでは見たかったが…。そもそもターゲットを絞るのも下手ですね」
ユカノ・モプコ:「タツオ先生。あそこの女性はどうっすか?ありゃとんでもねぇ べっぴんさんだあ!」
いつもタツオ:「ん?どこじゃ」
謎の女性:「…。」
いつもタツオ:「…。」
イチモツ・コタロー:「おい!先生が固まったぞ。一目惚れってやつか?グラサンを目玉で飛ばしちゃうってどんだけだよ」
男:「これはこれは、タツオ先生ではありませんか!」
いつもタツオ:「ヒ、ヒノキダ先生!こんなところで何をしとるんですか?」
ヒノキダ・ゲンコク:「いや、人と待ち合わせておりましてな。おぉ、おったおった。ホウ君!」
ホウ・マン:「ヒノキダ先生、お久しぶりです。わざわざお出迎えまでして頂いて恐れ入ります」
いつもタツオ:「あのぅそのぅ、お二人はどう行った御関係で?」
ヒノキダ・ゲンコク:「ああ彼女はホウ・マン君です。我がヒノキダ治療院の気功法治療、その名も波動砲七変幻(はどうほう しちへんげ)を習得すべく中国から学びにきたセラピストです」
ホウ・マン:「ホウ・マンです。どうも初めまして♡」
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〜新 登場人物〜
「檜田玄黒」 (ヒノキダ・ゲンコク)
気功法治療の権威で手から7つの波動を出す男。うさん村みんなの健康が彼に掛かっていると言っても過言ではない。
作家としての一面もあり、代表作「海パン新書」は、生涯 海パンのみで過ごした男の半生を描いたハードボイルド官能ラブロマンス。この年の書籍発行部数で第1位の大ベストセラーとなり一躍ときの人に。大の女好きとして有名で、かつて「うさんビーチ」でナンパした女性は数知れず。「テイクアウトのゲンコク」や「狩人ゲンコク」などとド派手な異名を持つ。
「ホウ・マン」
ヒノキダ流の医術を逆輸入しようと中国からやってきたセラピスト。ゲンコクの助手で、謎が多い。もう、とにかく豊満。
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ヒノキダ・ゲンコク:「まあ皆さん、ここで立ち話もなんですから我がヒノキダ治療院に一緒に来てみませんか?何か勉強になると良いのですが…」
いつもタツオ:「よろしいのですか?では、お邪魔しましょう。皆の衆、学習の場をヒノキダ先生の治療院に移すぞい」
イチモツ・コタロー:「学習?ここで俺たち何かを学んだか?アイツのナンパ撃沈の一部始終を目の当たりにしただけだぞ」
シメノ・ダイフク:「シッ!タツオ先生は小心者だから、さっきの失敗劇は結構キズついたと思うんだ。また変なこと言い出し兼ねないから触れないようにしよう」
ウマミ・スー:「プッでもさあ、さっき掛けてたサングラスってイカしてるとでも思っていたのかしら?おまけにホウさん見て固まっちゃったし、典型的なモテない男ね」
ザッザッザッザ
いつもタツオ:「さあ!ホウさん、ヒノキダ先生の医院はもう直ぐですぞ。長旅で疲れておりませんか?」
ホウ・マン:「フフッ大丈夫ですよ。あらっ、タツオ先生はステキなメガネを掛けていますね♡」
いつもタツオ:「ハゥッ♡」
ナメック・ジロー:「また固まってしまったか…。色々と残念な大人だ、しかしサングラスを目玉で飛ばすほど興奮するとは理解できないな」
ナメック・ジロー:「そして、色々と残念な建物だ…」
ヒノキダ・ゲンコク:「ささっどうぞ上がって上がって。狭いところですが、ゆっくりしていって下さい」
ユカノ・モプコ:「ヒャア〜、中はタツオ先生の寺子屋なんかよりキレイで広いやあ。ありゃ、なんだか見たことねぇ機械がいっぱい置いてあらぁ」
ヒノキダ・ゲンコク:「私の気功法治療の為にメザメノ・アカシ(※3、4時間目に登場)が開発してくれた装置なんだ」
コンコンッ
ヒノキダ・ゲンコク「ああ、いかんいかん。一人患者の予約が入っておった。どうぞ、お入りください!」
患者:「失礼します。どうも体の調子がすぐれなくて…」
ヒノキダ・ゲンコク:「では、当院自慢の波動砲七変幻(はどうほう しちへんげ)を行います。力を抜いて横になって」
患者:「はい。お願いします」
ヒノキダ・ゲンコク:「息を吸って!」
患者:「ま、待って何でサングラス!?」
ヒノキダ・ゲンコク:「そりゃ!!」
ピカッ
バキバキバキッ!ボキッ!!
患者:「ぎゃああああー!」
患者:「あれっ?身体が軽いぞ!今にも宙に浮いてしまいそうだ!先生有難うございました」
イチモツ・コタロー:「おい、どう考えても施術失敗だろ!」
ヒノキダ・ゲンコク:「さて、せっかくだから皆さんに骨盤矯正装置の力をお見せしよう。ホウ君、動かしてみないか?そこのレバーを力一杯、押してみなさい」
ホウ・マン:「はい!」
「えいっ!」
プルンッ♡
ヒノキダ・ゲンコク:「ムヒョ!」
ホウ・マン:「えいっ!」
プルンッ♡プルンッ♡
ヒノキダ・ゲンコク:「ムヒョ!ムヒョ!」
イチモツ・コタロー:「いや待て待て!明らかに このエロ坊主の画像いらねーだろ!!」
いつもタツオ:「ハゥッ♡」
イチモツ・コタロー:「チッ。ダメだ、コイツらマジもんのクズだ」
コンコンッ
コンコンッ
ウマミ・スー:「ヒノキダ先生、また患者さんが来たみたいですよって聞いてないか…。ドア開けちゃいますからね!」
ガチャッ
謎の初老:「にゃ〜♡」
ウマミ・スー:「キャー!」
シメノ・ダイフク:「まずいよ。これ以上うさん臭いの出したら収拾つかなくなっちゃうよ」
ヒノキダ・ゲンコク:「しまった!ポクサイのジジイ。どこでホウ君のことを聞きつけたか!!」
カモシカ・ポクサイ:「ゴクッ!」
いつもタツオ:「ふむふむ通訳しよう。興奮し過ぎて唾を飲むのがやっとだと言っている。何々?なるほど、是非ともホウさんの裸婦画を描きたいとな。ポクサイ先生、全ては芸術の為!人類の未来の為!吾輩が頼んでみましょう」
ナメック・ジロー:「この村は色々と残念な大人しかいないのか…」
バタンッ!
ペイン・ポスギ:「ポクサイおじさーん!早くオレ様のウットリする肉体美を写生してよ!ダビデも泡吹くぜっ!ハハッ」
ササッ
ユカノ・モプコ:「あのぅ」
ペイン・ポスギ:「ん?なんだモップヘアー。邪魔だぞ、早く筋肉が隆起したベストな状態で描いてもらわねば!先ほどの大胸筋トレーニングが水の泡だ」
ユカノ・モプコ:「もぅ誰もいねぇっすよ。皆んな早えぇ」
ペイン・ポスギ:「何!! デアリャー!!」
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〜新 登場人物〜
「カモシカ・ポクサイ」(ペイン・ポスギの叔父)
画家で「うさん美術館」の名誉館長。物心ついた頃より女性の裸体を描き続けて60年、作品は6万点に上る。圧倒的な変人でカモシカの被り物は本物の剥製。オシャレで被っている内に、体と一体化してしまったビックリ人間。
ホウ・マンの裸体を想像し続け、描いた超大作の名は「麻呂の棒ナス♡」100年後に3億の値がつくことになるが、残念ながら彼が行きている間はゴミ同然である。
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-つづく-